Vol.10

セブン

1995年 / 米
原題;SEVEN
監督:デビット・フィンチャー
脚本:アンドリュー・ケビン・ウォーカー
キャスト:ブラッド・ピット / モーガン・フリーマン / グウィネス・パルトロウ

セブンは、大食(Gluttony)・強欲(Greed)・妬み(Envy)・怠惰(Sloth)・高慢(Pride)・肉欲(Lust)・憤怒(Wrath)のキリスト教「七つの大罪」をキーワードに殺人が繰り返されるサイコサスペンスだ。
退職間際の沈着冷静な刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と感情で生きている新任刑事ミルズ(ブラッド・ピット)がコンビを組み連続猟奇殺人事件に挑む。
無理矢理食べ続け殺される「Gluttony」(大食)、弁護士には「Greed」(強欲)。ある目的のために緻密な殺人計画が遂行されてゆく。
犯人ジョン・ドウは平凡な生活を妬む自分自身の罪「Envy」(妬み)を、ミルズの「Wrath」(憤怒)で自分を殺させることで七つの罪を完成させようとする。

恐竜は犯人が仕組んだ「Sloth」(怠惰)の文字が残された現場に登場する。
怠惰で殺されかけたのは容疑者として浮かび上がった通称ビクターだった。
彼は、舌をかみ切り手を切り取られ衰弱死寸前だった。ミイラ化してゆく様子を撮った写真も残されている。
ビクターの横たわる部屋へミルズとサマセットが入ってくる時、竜脚類の置物が二度映るのだ。
尾は短く首は真っ直ぐ立ち形態はかなりデフォルメされているので竜脚類だろうということしか判らない。ブラキオサウルスかもしれない……が多分アパトサウルスだろう。
アパトサウルスの名前は「人を迷わすトガケ」という意味である。
そしてまた、アパトサウルスの研究は二人の古生物学者、オスニール・マーシュとエドワード・コープの競争心が原因で、混乱につぐ混乱が続いたことも周知だ。
真犯人の残すキーワードの迷宮、知的で理詰めの捜査のサマセットと感情で判断するミルズの関係を、アパトサウルスは暗示していたに違いない。

ちなみに、「七つの美徳」は正義、分別、節制、堅忍、信仰、希望、慈悲である。