Vol.106

妖怪大戦争

2005年 / 日本
監督:三池崇史
プロデュースチーム「怪」:水木しげる / 荒俣 宏 / 京極夏彦 / 宮部みゆき
脚本プロデュース:荒俣 宏
妖怪キャスティング:京極夏彦
キャスト:神木隆之介 / 宮迫博之 / 近藤正臣 / 阿部サダヲ /
     高橋真唯 / 岡村隆史 / 栗山千明 / 菅原文太 /
     豊川悦司 / 他

パパとママが離婚して半年……。稲生タダシ(神木隆之介)は10歳の少年。東京から母の故郷鳥取に帰り暮らしている。タダシの部屋は、祖父(菅原文太)が造ったもので、窓からは静かな海が見える。
都会育ちのタダシは田舎暮らしに馴染めないでいたが、ある夜、神社の祭りで「麒麟送子」に選ばれてしまった。クラスメートの話では「世界を守る正義のみかた」「アントニオ・猪木も選ばれたらしい」という。
そして、「麒麟送子」に選ばれた子供は、大天狗の山で大天狗が守っている伝説の剣を手にすることが出来るという言い伝えがあった……。

その頃、古代先住民族の怨念が蘇り魔人となった加藤保憲(豊川悦司)は、人間に捨てられた廃棄物の怨念と日本古来の妖怪たちとを、大怨霊ヨモツモノの力で混ぜ、悪霊《機怪》を作り出し、この世を滅ぼそうと計画を進めていた。全国で不思議な事件や妖怪たちも次々と襲われる異変が多発し、遂にタダシを麒麟送子に選んだ、猩猩(近藤正臣)が動き始める。
麒麟送子のタダシは猩猩、川姫(高橋真唯)、川太郎(阿部サダヲ)の協力を得てヨモツモノを追って旅立つのだが……。

恐竜は、タダシの祖父が造ってくれたという部屋で登場する。
「あの夏、僕は初めて恋をした。そして初めて真っ白な嘘をついた」の台詞の前、タダシの机には、首を垂直に立てたプラスチックのアパトサウルス(ゼンマイ仕掛けのような感じ)。同じく、卵から生まれたばかりのアパトサウルス(フェバリットのエッグ・ティラノサウルスに似ている)。
カラーボックスの上にはティラノサウルスのスケルトンモデル(一瞬、ペーパークラフトダイナソーかと思った)。そして、ボックスの中にも首を垂直に立てたアパトサウルスがいる。

タダシの部屋には、望遠鏡、星座早見表、図鑑、あの頃の懐かしい品々があった。大人になったら見えなくなるという妖怪だが、恐竜と同じようにずっと、僕らが不思議を感じる気持ちを忘れずにいることができれば、ひょっとすると……。