Vol.110

ニュー・イヤーズ・デイ 約束の日

1999年 / 英
原題:New Year's Day
監督:スリ・クリシュナーマ
脚本:ラルフ・ブラウン
キャスト:アンドリュー・リー・ポッツ / ボビー・バリー /
     マリアンヌ・ジャン・バチスト / ジャクリーン・ビセット /
     ラルフ・ブラウン/他

オープニングから恐竜が登場する。17歳の少年スティーヴンの部屋。
コンピュータのモニターの上にブラキオサウルスのフィギュアが置かれている。クラス仲間とクリスマスのスキー旅行へ出かける直前に、親友のジェイクと電話で話している。
ところが楽しいはずのスキー旅行は突然の雪崩事故で一瞬にして悪夢となった。ジェイクとスティーヴンだけが生き残った……。
年が明けた1月1日、2人は「死ぬ前にやることがある」と、「命の書」に記された課題を1年間でやり遂げることを誓う。
課題は旅の途中やロッジでスティーヴンが撮っていたビデオに向かってクラスメイトが話していた夢だった……。思春期の不安を抱えた17歳の抵抗の言葉である。大きな動物を殺す、警官をなぐる、銀行強盗、緑化、放火、麻薬……。
第4の課題、銀行強盗を実行する夜のスティーヴンの部屋にはモニターからデスクトップに移動したブラキオサウルスのフィギュアと、ティラノサウルスが画面右上、水槽の横に顔を出している。強盗にステゴザウルスらしきシルエットがプリントされた袋が使用されている。
また、ジェイクの母親が自殺未遂で入院した後、カウンセラーと話す場面でも、ピンボケだが暖炉の上にステゴザウルスを確認できる。

「命の書」を「これは真実のファンタジーだ」とスティーヴンは言うの だが、ある意味恐竜こそ真実のファンタジーだ。
わざとのように、映る恐竜は課題実行の予言、又は新たな物語の展開を 暗示してるのかもしれない。