Vol.113

Dear フランキー

2004年 / 英
原題:Dear Frankie
監督:ショーナ・オーバック
脚本:アンドレア・ギブ
キャスト:ジェラルド・バトラー / エミリー・モーティマー /
     ジャック・マケルホーン / メアリー・リガンズ /
     シャロン・スモール / ショーン・ブラウン /
     ジェイド・ジョンソン / カティ・マーフィ / 他

舞台はスコットランド。リジー(エミリー・モーティマー)、彼女の母親、9歳の一人息子フランキー(ジャック・マケルホーン)は引っ越しを繰り返しながら暮らしている。夫のデイビー(カル・マカニンク)の家庭内暴力でフランキーは耳に障害を持ってしまったのだ。
リジーは真実を隠し、「ずっとACCRA号で世界中を航海しているだ」と告げ、父親の振りをして息子に手紙を書き続ける。
「親愛なるフランキーへ……」。
そして、父親との手紙のやりとりはフランキーの唯一の楽しみだった。
ところが、引っ越し先の港町に、ACCRA号が寄港するという。リジーは悩んだ末に、1日だけ父親の役を素性の判らない男(ジェラルド・バトラー)に頼むのだが……。

恐竜は、前半にフランキーの部屋で登場する。クラスメイトのリッキー(ショーン・ブラウン)が訪ねてくる場面だ。彼が背後から部屋に入って来るとフランキーは恐竜を戦わせて遊んでいる。ティラノサウルスとアンキロサウルスだろうか。たまにあるだろう……独りでフェバリットのソフトモデルで遊んでいて、ふいに誰かに見られた時……、リッキーに見られたフランキーの表情はそんな感じだ。
父親がACCRA号で旅をしていることを知っているのは3人だけだったが、この時、リッキーは秘密を知ることになる。恐竜の登場はヤバイなぁという予感がある。
予想通り(結果論だが)、ACCRA号の寄港を知らせる新聞をフランキーに渡したのはリッキーだった。

結末は……。リジーは、手紙を書くことで息子の声を聞き彼を守ってきた。そして、フランキーもまた返事を書くことで母親の思いを受け止めてきた。フランキーは家族の嘘に気づいていた。優しさはお互いによって育まれるのだと、僕らは改めて知ることになる。