Vol.118

代理人

1995年 / 米
原題:LOSING ISAIAH
監督:スティーヴン・ギレンホール
制作:ナオミ・フォナー / ハワード・W・コッチ・Jr
原作:セス・マーゴリ
キャスト:ジェシカ・ラング / ハリー・ベリー / デヴィッド・ストラザーン /
     サミュエル・L・ジャクソン / キューバ・グッディング・Jr / 他

イザヤ(ISAIAH)はゴミ捨て場に置き去りにされた黒人の赤ん坊である。
イザヤの母親カイラ(ハリー・ベリー)は麻薬中毒。父親はわからない。
彼女は麻薬に浸るほんのひと時、赤ちゃんを別の場所に置いておくつもりが、結果は翌朝まで「置き去り」である。
カイラが目覚めた時には彼女が置いておいた場所にはイザヤのカタチは無かった。イザヤは清掃車でつぶされる寸前に発見され、病院に運ばれ命を救われたのだ。
黒人の赤ん坊であることは問題だったが、病院のソーシャルワーカーとして働くマーガレット(ジェシカ・ラング)は、人として母親として命を受けとめ、イザヤの養母となる決心をする。
数年後、白人の家庭で愛情を惜しみなく注がれて育ったイザヤと、麻薬中毒から更生を果たし社会に復帰したカイラは、再び出会う……。
親権をめぐり法廷で争うことになるのだが、愛情と人種問題が絡む事態は複雑だ。

判決はカイラに親権を認めた。
そして、法廷から帰ったマーガレットの視線でイザヤを追う画面左、椅子の上にトリケラトプスのフィギュアが、予め失われた世界を象徴するように横たわっている(フェバリットのデスクトップモデルより一回り大きい)。
そしてもうワン・シーン。イザヤがトリケラトプスと映るシーンがあるのでお見逃し無く。

原題の「LOSING ISAIAH」。聖書に登場するイザヤは確か「神の救い」を意味する名前だったように思う。
そう考えると「LOSING ISAIAH」の意図は深い。