Vol.12

キンダガートン コップ

1990年 / 米
原題:KINDERGARTEN COP
監督:アイバン・ライトマン
脚本:マーレー・セーレム / ハーシェル・ワイングロッド /
   ティモシー・ハリス
キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー / ペネロープ・アン・ミラー /
     パメラ・リード / リチャード・タイソン

ロス市警のキンブル(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、銃を手にサングラスをかけ、或いはショットガンをコートにしのばせ、強固な意志を貫く敏腕刑事である。彼は凶悪犯クリスプ(リチャード・タイソン)を追いつづけて4年、証拠を得るために犯人の妻子の通う学校にキンダガートンの臨時教師として潜入。シュワルツェネッガーは映画史上最強の敵(?)に遭遇することになる。
3歳~5歳児の通うプリ・スクール(幼稚園)が、キンダガートン(キンディ)だ。教室では白亜紀最強のティラノサウルスもあっちこっち転がされ、普段はピアノの横にこじんまりと納まっている始末である。
胴の一部と前肢しか映らないが赤い棚の上には竜脚類もいるし精巧なスケルトンモデルまでもこの教室にはあるのだ。スケルトンはキンブル先生が本を子供達に読んで聞かせる窓辺にディスプレーされている。
鳥類と哺乳類だろうか……鳥盤目と竜盤目の恐竜かもしれない。
日常の暮らしの中で自然に子供達はリアルなモデルに触れ、違いを感じながら育ち、或る日、時が満ち、違いを自らの言葉で理解する日がやってくるのだ。鳥盤目と竜盤目、その言葉も教えられるのではなく自分自身で獲得する。教室は子供達が自分で育つ場所なのである。

結局、この物語の登場人物の中で最後まで自分の言葉を持っていなかったのは、大人になっても母親の成すがまま、言うがままのクリスプだけだったということだ。
物語はハッピーエンド。アクション、ロマンス、コメディ、爽やかで痛快な映画である。
ところで、オープニングでキンブル刑事がショッピングモールで犯人を追い詰めてゆくシーンがある。とても判りにくいのだが、ブラキオサウルスが映っているのでお見逃しなく。