Vol.126

0061 北京より愛を込めて!?

1994年 / 香港
原題:國産凌凌漆
監督:リー・リクチー / チャウ・シンチー
キャスト:チャウ・シンチー / アニタ・ユン / ロー・ガーイン /
ウォン・カムコン / ポーリン・チャン / 他

チャイ(チャウ・シンチー)は、銃の扱いが苦手という致命的な欠点を持つ中国政府の落ちこぼれスパイである。任務の無いまま10年……、片田舎の市場で肉屋を営み生計をたてている。しかし「ベジタリアンが増えて不景気なんだ」と、一夜を過ごした女性に払う金もない貧乏生活だった。
それでも、愁いをおびた瞳、そそる無精髭、仕事の合間のドライマティーニ……。「手」ではなく「気」で包丁を扱う達人であり、気功を用いれば切れないものは無いというクールな肉屋だった(但し、どことなく抜けている)。
そこへ唐突に、かつての同僚ダ・マンサイ(ロー・ガーイン)が現れ、チャイは久しぶりの任務に燃えるのだが……。

恐竜は冒頭で見事に登場する。
国宝級の「恐竜の頭蓋骨」が何者かによって盗まれ、この緊急事態の収拾に人民警察長官(チャン・ポーリン)は、落ちこぼれのチャイを起用することにしたのだ。
強奪のシーンでは、シリアスなティラノサウルスの骨格(頭骨無し)が登場する。強奪された頭骨の方はちょっといただけないが。

「0061 北京より愛をこめて!?」のタイトルからパロディーであることは明白。チャイの相手役はカム(アニタ・ユン)。表向きは恐竜捜査のパートナーだが、チャイを抹殺せよとの長官の密命を受けている。
かくして……、真犯人登場となる。エンディングは本部の命令を無視、007よろしく、シーツにくるまるチャイとカムだった。果たして、頭骨の行方は……、この物語では明らかにされていない。
気になるところではある。