Vol.138

時をかける少女

2006年 / 日本
原題:時をかける少女
監督:細田 守
原作:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
声の出演:仲里衣紗 / 石田卓也 / 板倉光隆 / 原沙知絵 / 他

「時をかける少女」は筒井康隆原作(1965年)。幾度となく実写映像化されてきた。恐竜が登場するのは、2006年、日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞を受賞した、21世紀の「時をかける少女」だ。
高校2年生・17歳の主人公紺野真琴(仲里衣紗)は、自転車のブレーキが壊れ踏切事故で死を覚悟した…、その瞬間、彼女はほんの少し時間を跳躍し過去へ戻っていた。東京国立美術館で働く叔母の芳山和子(原沙知絵)は、記憶の確かな過去にとぶ「タイムリープ」は、「年頃の女の子にはよくあることだ」と真琴に説明する。
真琴は「タイムリープ」で過去を何度かやり直すのだが、なかなか上手くいかない。彼女は「遅刻してきた人がいるなら、走って迎えにいくタイプ」である。タイムリープの能力は、自分の代わりに誰かが不幸を引き受けているのだ……。

恐竜は、放課後の理科実験室で登場する。

実験室の右画面上に、肉食恐竜のスケルトンモデルが置いてある。あまり緻密に描かれていないので何とも言えないが、フェバリットのヴェロキラプトルのような感じだ。
タイムリープの始まりはこの理科実験室だった。クルミに似た装置が転がっていたのだ。真琴の男友達、未来から来た間宮千昭(石田卓也)が失ったものだった。
やりなおすことのできる「過去」と「現在」を行き来する間に、真琴は人として目覚め、人を好きになるということを知る……。

記憶の確かな過去に戻り、未来をつくりかえられるのなら果たして何をするだろう……。
過去へ戻る前に、まず、未来の夢を描かなければならない。この辺りが厄介で、真琴も悩んだに違いない。