Vol.15

スモール ソルジャーズ

1988年 / 米
原題:SMALL SOLDIERS
監督:ジョー・ダンテ
製作総指揮;ウォルター・パークス
視覚効果:ステファン・ファングマイアー(ILM)
特殊効果:ケネス・D・ペピオット
フィギュア・デザイン:スタン・ウィンストン
キャスト:グレゴリー・スミス / キルスティン・ダンスト / デニス・リアリー
声の出演:トミー・リー・ジョーンズ / フランク・ランジェラ

軍需産業グロボテック社の最高経営責任者ギル・マース(デニス・リアリー)は、市場拡大を企み新分野への進出を決定。グロボテック社はハートランドシステム(玩具会社)を買収し、超ハイテク・アクションフィギュアの開発に乗り出す。
セールストークは「グロボテック社は剣を遊びに変えました」である。
ハートランドのデザイナー、アーウィン(デヴィッド・クロス)とラリー(ジェイ・モア)の二人は、グロボテック社の軍事用マイクロ・チップX-1000を勝ってに使い、リチウムイオン電池を内蔵、永久に活動し・自ら動き・話すフィギュアを完成させた。
コマンドー・エリート6体とゴーゴナイト7体で構成する「スモール・ソルジャーズ」のシリーズである。
フィギュア達の世界観は、幻の故郷ゴーゴンを探す心優しいゴーゴナイトを、好戦的なコマンドー・エリートがせん滅するという設定であり、学習機能を持つマイクロ・チップにもそのようにインプットされている。

14歳のアラン(グレゴリー・スミス)は、「OCTOBER FEST」が行われている小さな町で父親のオモチャ屋を手伝っている。
店の名前は「INNER CHILD」。ハイテクとは無縁の手作りの素朴な玩具を扱っている。
アランは父親の留守の間に出荷前の「スモール・ソルジャーズ」を手に入れるのだが、コマンドー・エリートのチップ・ハザード、ゴーゴーナイトのアーチャーを中心にフィギュアたちはそれぞれ自意識を持ち行動を始める。
ゴーゴーナイトせん滅をプログラムされているコマンドー・エリートは、実際の戦争さながらの作戦を遂行。彼らは行く手を阻むモノは、人間であっても攻撃し排除してゆく。
ゴーゴナイトはアランの協力を得て、幻の故郷ゴーゴンを目指すのだが、彼らにはあらかじめ「かならず負ける」という初期プログラムが施されている。学習はできるのだが、負けなければならない運命なのだ……。
アランのガールフレンド、クリスティ(キルスティング・ダンスト)の部屋でコマンドー・エリート達に改造されるグェンディ人形(バービー人形のパロディー)やデフォルメされたGIジョーが皮肉を込めた戦闘シーンと共に描かれ、物語はクライマックスへと進んでゆく。

恐竜は、「INNER CHILD」の店内に登場する。
フェバリット・コレクションのように精巧な復元モデルではない。
壁にディスプレーされたクラフトの恐竜である。トリケラトプス、ブラキオサウルス・プレシオサウルスだろうか……。
「INNER CHILD」は子供たちの憧れの世界である。
あらかじめ設定された世界ではなく自らが夢見る「あるはずの世界」「かつてあったはずの世界」への憧れである。
ゴーゴナイト達の幻の故郷ゴーゴンと同じように……。
「INNER CHILD」に飾ってあった帆船でゴーゴーナイトが幻の故郷へ旅立つ時、アーチャーはアランに言う。
Even if you can't see something, it dosen't mean it isn't there.
フェバリットのファンがいつも想う世界かもしれない。