Vol.159

フレンチなしあわせのみつけ方

2004年 / 仏
原題:Ils se Mari'erent et Eurent Beaucoup d'enfants
監督:イヴァン・アタル
脚本:イヴァン・アタル
キャスト:シャルロット・ゲンズブール / イヴァン・アタル / アラン・シャバ /
     エマニュエル・セニエ / アラン・コーエン他

ヴァンサン(イヴァン・アタル)は、自動車販売会社に勤めるサラリーマン。妻のガブリエル(シャルロット・ゲンズブール)は不動産会社で仕事をし、7才の息子のジョゼフと3人暮らしだ。ホテルマンのジョルジュ(アラン・シャバ)は妻ナタリー(エマニュエル・セニエ)と夫婦げんかが絶えない。フレッド(アラン・コーエン)は独身。とりあえず彼の彼女達と毎晩上手に楽しんでいる。3人の男友達は、ランチをしながら話題は女性関係にも及ぶ。誰もが男と女の関係で悩み、揺れている。
男と女のデリケートな関係と言ってしまえばそれまでだが、ヴァンサンは本気の浮気をし、ガブリエルはそれをなんとなく感づき、悩んではいるけれど、微妙なバランスを保ちながら、幸せそうな生活は続いていく。
恐竜は、DVDなら41分過ぎにジョゼフの部屋で登場する。

ガブリエルがジョゼフに本を読んでやるシーンの直前なのだが、ステゴサウルスのフィギュアが映る。ティラノサウルスでないところが、この映画の雰囲気を現しているように思うのが不思議なところだ。

さて、気になる邦題のフレンチなしあわせのみつけ方」だが、明快な解答は無いまま映画は終わる。ヴァンサンの浮気は一度は終焉をむかえたようだが関係は再び復活。ガブリエルは、CDショップで出逢った男性に再会し、エレベーターに乗りながらキスするシーンを想い描くのだ。
ジョゼフがヴァンサンに「物の価値は誰が決めるの?」と質問するシーンがある。ガブリエルには「花嫁はどうして一人でなくてはいけないの?」と尋ねる。永遠に解けない謎……。ヴァンサンは「フランス大統領さ」と答え、ガブリエルは「そんなに多くの人を愛せないでしょ」と答える。
男と女の永遠に解けない「謎」……。恐竜の「謎」とはニュアンスが随分と違うようだ。