Vol.16

千と千尋の神隠し

2001年 / 日本
原題:千と千尋の神隠し
監督:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
作画監督:安藤雅司
美術監督:武重洋二
デジタル作画:片塰満則
声の出演:柊 瑠美 / 入野自由 / 内藤剛志 /沢口靖子 /
     夏木マリ / 菅原文太 / 他

日本の神様たちが疲れを癒しにやってくる湯屋が舞台の物語。
湯婆婆、銭婆、釜爺、坊、頭、おしらさま、オクサレさま、おなまさま、春日さま、オオトリさま、牛鬼、カヤナシ、ススワタリ、湯バード……、ユニークな神様や妖怪、化けものたちが登場する。
湯屋の最上階は「天」と呼ばれるフロアで、湯婆婆は天で湯屋を切り盛りし彼女の息子「坊」もここで育てている。
坊は「外に出ると悪い病気になる」と子供部屋から出してもらえない。
湯婆婆は部屋の天窓の絵柄を入れ替え、坊の昼と夜も管理している。
湯屋の不思議な世界で、昼と夜を司る天窓にプテラノドンが吊り下げられている。

「不思議な町の湯屋」と「恐竜のいた時代」。
どちらも実際には経験することはできない。
恐竜や翼竜はかつて実際に地球上に存在した生命である。
坊も好きなんだ。
坊は、白亜紀後期の空を滑空した翼竜を毎日見ているのだ。
そう思った瞬間、湯屋の御伽の世界に埋没していることに気づくだろう。
プテラノドンは「千と千尋の神隠し」の不思議な町を不思議でなくすアイテムの一つなのかもしれない。
ところで「三鷹の森ジブリ美術館」は2001年10月1日にオープンした。
美術館に展示されてるプテラノドンの大きさは翼長1.5m、天井から吊るされている。
このプテラノドンは荒木一成氏が原型制作したものだ。
1999年夏、宮崎監督から荒木氏に制作依頼があり、氏が描いたスケッチをファックスで送り宮崎監督が修正。実際に粘土で制作が始まってからは、画像をメールで送り、最終的にスタジオで監督が直接チェックして完成となった。原型は翼長40cmだったという。
「あの奇抜なカラーリングは宮崎監督自らのもので、最初見たときはびっくりしました。はっきりしたことは分かりませんが、映画に描かれていたプテラノドンは私の模型そのものですので、模型を見て描かれたものだと思います」
と荒木氏は語っている。