Vol.160

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒

1999年 / 日本
原題: ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
監督:金子修介
脚本:伊藤和典
キャスト:中山忍 / 前田愛 / 藤谷文子 / 山咲千里他 / 他

平成ガメラシリーズ3部作の完結編。奈良の南明日香村には「封印された柳星張が、蘇ればこの世が滅びる」という伝承があった。掟を破り蘇った柳星張を育てるのが、比良坂綾奈(前田愛)。ガメラに憎しみを抱いた少女であった。彼女が昔飼っていた猫の名は「イリス」。蘇ったギャオス変異体をそう呼び慈しむのだが、イリスは綾奈を利用し人間の神経系統への融合を試み、自己進化を遂げようとしていた。

恐竜は、チャプター25で登場する。

実は、恐竜ではなく海棲爬虫類なのだが長峰真弓(中山忍)と草薙浅黄(藤谷文子)が話しているバックに映っている。

マナという考え方がとても面白いので、抜き書きしてみることにする。

  • メラネシアや太平洋諸島ではマナという考え方がある。万物に宿る超自然的な力をマナと呼ぶ。
  • ガメラもマナを消費した。
  • 日本はマナの消費の中心にあった。
  • ガメラはうつわだ。古代人はプロトタイプを多数つくり、それをうつわにマナを呼び寄せ、ガメラを誕生させた。だからガメラは人より地球の意志を尊重する。
  • ガメラは自ら人との関わりを断ち切ったんだと思います。
  • 実はガメラはまだ人というものを断ちきれずにいる。それがガメラの最大のよわみだ。

ラストシーンでは無数のギャオスが日本に襲来する。再び、倉田真也(手塚とおる)の言葉が思い出される。推測統計学に精通した天才ゲーム作家の彼はこんな風に推論している。

  • ギャオスは人類の天敵として創造されたと考えたらどうです。増えすぎた人口を調節し、腐敗した人類の文明をリセットするため…。

人間に荷担する荒ぶる神は、イリスによって負わされた深い傷にも関わらずギャオスの群れと戦おうとするのだが、神の心の傷は癒されたのだろうか…。
孤高のガメラにしびれる一作である。