Vol.171

幸せのちから

2006年 / 米
原題:The Pursuit of Happyness
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
脚本:スティーヴン・コンラッド
キャスト:ウィル・スミス / タンディ・ニュートン /
     ジェイデン・スミス / ブライアン・ホウ / 他

1981年のサンフランシスコ、ルービック・キューブが話題を呼んだ時代。一文無しの子連れのホームレスから幸せを掴んだクリス・ガードナー(ウィル・スミス)の物語だ。
骨密度を測定するスキャナーの将来性に惚れ込み、全財産を注ぎ込んだのが間違いだった。スキャナーが1台売れれば、1ヶ月は暮らせるものの、医療器具のセールスはそう甘くはない。家賃滞納、税金は支払えず、駐車違反の罰金も払えない。妻のリンダ(タンディ・ニュートン)も、息子クリストファー(ジェイデン・スミス)を愛してはいたがニューヨークに出て行く決心をする。それでもクリスは証券会社のインターンシップとして夢を掴もうとする。ただ、インターンの間は給料の支払いは無い。20人のインターンの中から正社員として採用されるのは1人。貧困の最中にあるクリスだったが、彼の選択はスキャナーを売り、インターンシップとしての半年を乗り切ることだった。

恐竜は4つの場面で登場する。
00:01:25、クリストファーの眠るベットサイドのテーブルに緑のティラノサウルス。
00:08:24、クリスがルービックキューブに挑んでいるシーン。窓辺のテーブルに、竜脚類のフィギュア1つ置いてある。
00:22:44、クリストファーに誕生日プレゼントのバスケットボールを渡す家族のシーン。
色違いの竜脚類のフィギュアが、それぞれ違う方向に置かれている。
00:36:55、クリスがハンバーグを焼く次の場面、最初に出てきた緑のティラノサウルスが食卓に置かれている。
また、2人が決定的なホームレスになった夜には、地下鉄のホームで恐竜の話をするシーンもある。恐竜は時系列で破滅を暗示すると共に、クリスの幸福追求の意志を象徴しているのかもしれない。クリストファーの好きな色を尋ねるシーンがあるのだが、彼の好きな色は緑なのだ。

原題は「The Pursuit of Happyness」。Happinessが正しい綴りである。わざわざ、間違った綴りを原題とする意図は何だったのか……。
託児所の落書きが「Happyness」だったからというだけではなさそうである。