Vol.175

Life 天国で君に逢えたら

2007年 / 日本
原題:Life 天国で君に逢えたら
監督:新城毅彦
脚本:斉藤ひろし / 吉田智子
原作:飯島夏樹
キャスト:大沢たかお / 伊東美咲 / 真矢みき / 袴田吉彦 /
     川島海荷 / 石丸謙二郎 / 哀川翔 / 他

プロウィンドサーファーの飯島夏樹(大沢たかお)とその家族の物語だ。実話をもとにしたドキュメンタリータッチのフィクションである。
「自然にさからってもかなうわけない。風にまかせて生きていけばいい。風にあらがわず、天然は天然らしくたたかう。」これが、夏樹の生き方だった。
1991年、プロウィンドサーファーの夏樹は、妻の寛子(伊東美咲)と世界各国を転戦していたが、なかなか成績を残すことができなかった。貧乏暮らしでドサまわりのような生活だったが、夢を諦めることなく、2人はそれなりに楽しい日々を送っていた。
夏樹は、オーストラリア大会で見事優勝。4人の子どもを授かり、順風満帆に見えた暮らしだったが、突如、夏樹は病に倒れてしまう。肝細胞ガンだった……。

恐竜は、夏樹たち家族の居間で登場する。

ガンという病に絶望した夏樹、死への恐怖、パニック。小さな音が気になり、部屋中を滅茶苦茶にしてしまうシーン(01:06:00)。ティラノサウルスだ。
家族が崩壊していく……、しかし、寛子と長女小夏の夏樹への思いに支えられ、ウィンドサーファーだった頃の、風を愛する本来の夏樹自身をとりもどしていく。

「この冬は越せないって…」
「だったら冬の来ないところ行こう…」
風にあらがわず、天然は天然らしく一生懸命生きる家族の闘いが始まる。
恐竜は、終焉の前触れかもしれないが、新しい始まりの予兆として登場するものなのかもしれない。
「いつかは終わる、それが自然っていうもんだろう。」
そして、始まるものがあるのだ。