Vol.181

クライマーズ・ハイ

2008年 / 日本
原題:クライマーズ・ハイ
監督:原田眞人
原作:横山秀夫
脚本:原田眞人 / 加藤正人 / 成島出
キャスト:堤真一 / 堺雅人 / 尾野真千子 / 高嶋政宏 / 山崎努 / 他

1985年8月12日、JAL123便が乗客520人を乗せ群馬県御巣鷹山に墜落、航空史上最大の事故が起こった。クライマーズ・ハイは、群馬県の地元有力紙北関東新聞の孤高の記者悠木和雅(堤真一)を通して、日航機事故を描いた物語だ。
悠木は販売局に所属する親友の安西(高嶋政宏)と翌日、谷川岳の衝立岩に挑む約束をしていた…。リュックを背負い退社しようとした時、県警キャップの佐山達哉(堺雅人)が悠木に「ジャンボがレーダーから消えた」と伝えた…。それが事故の一報だった。次々に共同通信社からの情報が編集室に流れ、緊張が走る。騒然とした雰囲気に包まれていくなか、悠木は部長に呼ばれ社長室へと向かう。日航事故の全権に悠木が抜擢され、紙面作りの闘いの日々が幕をあける。

恐竜そのものは、この映画には登場しないが……。

代わりに、トドロキサウルス、オイムラトプス、カスヤノドンが登場する。
局長・粕谷隆明、部長・等々力庸平、追村穣がそれぞれ恐竜として喩えられている。彼らは13年間「大久保連赤(おおくぼれんせき)」で飯を食ってきたという。大久保連赤とは「大久保清事件」「連合赤軍事件」であり共に群馬で起きた事件だ。彼らは第一線で報道を担当した英雄だったのだ。しかし、その彼らは「時代遅れの聖戦主義者」となっていた。

「クライマーズ・ハイ」とは、登山で興奮が極限に達し、恐怖が薄れる精神状態をいう。悠木たちは、恐竜たちを越える報道を目指し、駆け引きや嫉妬、軋轢に苦しみながらも使命を全うしようと奔走し続ける。