Vol.30

ワン・モア・タイム

1989年 / 米
原題:Chances Are
監督:エミール・アルドリーノ
キャスト:シビル・シェパード / ロバート・ダウニーJr. /
     ライアン・オニール / クリストファー・マクドナルド /
     メアリー・スチュアート・マスターソン

ルイ・(クリストファー・マクドナルド)と妻のコリンヌ(シビル・シェパード)はとても愛し合っていた。結婚記念日の夜、ルイは彼女にイアリングを贈る予定だったが、交通事故で生まれてくる子どもに会うことなくこの世を去ってしまう……。
コリンヌは夫の死後23年、一日たりとルイを忘れることはなく、一人娘のミランダ(メアリー・スチュアート・マスターソン)と幸せに暮らしていた。ルイの親友フィリップ(ライアン・オニール)は、コリンヌを密かに愛しながら、母と娘の暮らしを見守り続けていた。
ルイはというと事故死の直後、アレックス(ロバート・ダウニーJr.)として生まれ変わる。
そして23年後、ミランダと出逢い恋を予感するのだが、コリンヌと再会し、ルイだった頃の記憶の断片がアレックスの脳裏に現れ始める……。
天使の手違いでルイの記憶は削除されないまま、アレックスに受け継がれていたのだ。
アレックスは自分はルイだとコリンヌに告白、フィリップも長年の彼女への思いを告げようと試みる。ミランダはアレックスの態度が変わり、彼の不可解な言動に翻弄され悩み始める……のだ。

恐竜は、コリンヌの勤めるスミソニアン博物館で登場する。
彼女は「歴代ファーストレディー展示会」を企画担当していた。
ルーズベルト夫人のマネキンのカツラを探して、コリンヌの仕事仲間は、こんなふうに言う……。

You were right. Maintenance had it.
And look what I found.
Jackie Kennedy's earrings.
They were with the dinosaur teeth.
ケネディー夫人のイアリングは恐竜の歯と一緒にあったのだ。

恐竜は会話の中で、様々な比喩として映画の中に登場することがある。ワン・モア・タイムでは、今、そこにあるモノとして話されているのがとても面白いのだ。
勿論、「イアリング」が「恐竜の歯」と共に、記憶のピースとして繋がっているのだけれど……。