Vol.58

ボーイズ’ン・ザ・フッド

1992年 / 米
原題:BOYZ'N THE HOOD
監督:ジョン・シングルトン
キャスト:キューバ・グッディング・Jr / モリス・チェスナット /
     アイス・キューブ / ラリー・フィッシュバーン /
     アンジェラ・バセット / ティラ・フェレル

1984年、ドラッグ、抗争、殺人などおおよそあり得ないことが、日常に横行するロサンゼルスサウス・セントラルから始まる。
頭脳明晰な少年トレ・スタイルズ(キューバ・グッディング・ジュニア)は「男に育てあげるのは父親の仕事」と母の手から離れ、別れた父親フューリアス・スタイルズ(ローレンス・フィッシュバーン)に育てられることになる。トレは10歳、父の元で非情な黒人社会でまっとうに生きてゆくためのルールを教えられ、トラブルを回避しながら成長してゆく。
7年の歳月が過ぎ、幼なじみのダウボーイ(アイス・キューブ)はストリートギャングとなり、リッキー(モーリス・チェスナット)は大学からスカウトの声がかかるフットボールの名選手、トレは敬虔なカトリックの家庭で育った恋人のブランディ(ニア・ロング)が体を許してくれないことには不満だったが、それぞれ何とか生きていた…。トレはリッキーと共に大学の入学資格試験を受け、新しい展望が開けるかに見えたのだが…。
トレは警官からギャングのように扱われる屈辱を受け、更に、ダウボーイと抗争するストリートギャングの小競り合いに巻き込まれてゆく。

 恐竜は10歳のトレが学ぶ教室、窓辺で登場する。
 ティラノサウルスは直ぐに判るのだが、よくよく見るとトリケラトプスやステゴサウルス、アンキロサウルスもディスプレーされていることが確認できる。トレはこの教室で黒人問題に関して発言し、騒ぎを起こしてしまうのである。
 そして…、ストリートギャングの報復に合い、射殺されてしまったリッキーの敵を討とうと飛び出すトレの部屋にも恐竜は潜んでいた。映りは悪いのだが、画面左カセットラックの前にディスプレーされいる。
 死んでしまった17歳のリッキーには妻と子どもがいたが彼は、家族を養ってゆくために大学でフットボールをするより軍隊への入隊を決心しようとしていた。彼は大学の入学試験にも合格していたことを知らないまま逝ってしまう。恐竜発見の喜びよりも…心に重い物語だった。