Vol.60

レリック

1997年 / 米
原題:The relic
監督:ピーター・ハイアムズ
キャスト:ペネロープ・アン・ミラー / トム・サイズモア /
     リンダ・ハント / ジェームズ・ホイットモア /
     クレイトン・ローナー

「ゼンゼラ族は敵を滅ぼすのに動物にあの葉(葉に付いたカビ状の胞子)を与えるのだ。動物のDNAは激変し、恐怖の寄生生物へと変身する。寄生生命体がある程度成長すると葉を与えるのを止める。寄生生命体はホルモンを求めて…敵を襲う」。シカゴ歴史博物館のフロック博士(ジェームズ・ホイットモア)は南米のゼンゼラ族の戦術について物語の中で説明している。これがレリックの秘密である。
南米へ調査に行ったホイットニー博士(ルイス・ヴァン・ベルゲン)は、現地からシカゴ歴史博物館の自分の研究室宛に、2ツの木箱を送ろうとしていた。1ツは博物館で近く開催予定である「世界の迷信展」のための展示物「レリック(ゼンゼラ族の神獣)」。もう1ツは、あの葉だけを詰めていた。
ホイットニー博士は、ゼンゼラ族の村で「あの葉」を煮た溶液を飲まされていた…。

事件は博物館で催される「世界の迷信展」の前日に起こった。
博物館の警備員が惨殺されたのだ。奇妙なことに頭部からは脳下垂体と視床部が失われていた…。そして、奇妙なことにホイットニー博士の研究室が荒らされていた。
調査に訪れたのはシカゴ市警のダガスタ警部補(トム・サイズモア)。一週間前におきた、サントスモラエス号事件の担当者でもある。船内では頭部から脳下垂体と視床部が失われてた6人の遺体が発見されていた。
そして、この船にはホイットニー博士が乗っていたはずだった。
シカゴ歴史博物館では、進化生物学者マーゴ・グリーン(ペネロープ・アン・ミラー)に、ホイットニー博士の研究室に送られてきた「あの葉に付いたカビ状の胞子」の分析を始めていた。胞子の成分はグリコテトラリン(甲状腺刺激ホルモン)とアテノシン(脳下垂体後葉ホルモン)だった。

「世界の迷信展」の準備が整った館内では、市長や有力な後援者を招いてパーティが開かれる。助成金獲得のためにも重要な催しだった。しかし、恐怖の寄生生命体がホルモンを求めながら息を潜めていた…。
恐竜は、進化生物学者マーゴ・グリーンがシカゴ歴史博物館に出勤し、館内に入った時、ブラキオサウルスの頭部が画面いっぱいに映る。なかなか嬉しい場面だ。そして、もう一カ所ダガスタ警部補の背景に少しボケてはいるがほとんど全身が映る。恐竜ファンにとっては別な意味で見応えがあるのではないだろうか…。

さて、問題はゼンゼラ族が何故、ホイットニー博士にあの葉を煮た溶液を与えたのかだ。
フロック博士の言葉をかりれば、「ゼンゼラ族敵を滅ぼすのために」である…。
ちなみに、レリックは「遺物」という意味の言葉である。