Vol.74

マーキュリー ライジング

1998年 / 米
原題:Mercury Rising
監督:ハロルド・ベッカー
脚本:ローレンス・コナー
キャスト: ブルース・ウィリス / アレック・ボールドウィン /
     マイコ・ヒューズ / チィ・マクブライド / キム・ディケンス /
     ロバート・スタントン / ボッジ・パイン・エルフマン

精神に障害を持つ9歳のサイモン・リンチ(マイコ・ヒューズ)はパズルの好きな少年だった。ある日、いつものようにパズルの専門誌に掲載された出題を解いていた。その中の一つにNSA(国家安全保安局)の開発した機密情報システム「マーキュリー」の極秘コードで書かれたメッセージがあった。
NSAの暗号プログラマーのレオ(ボッジ・パイン・エルフマン)とディーン(ロバート・スタントン)は、スーパーコンピュータでも侵入不可能だったマーキュリーにたった一つだけ不安を感じていた。「とんでもない人間」の出現だった。そこで彼らはパズル雑誌のページにメッセージを刷り込んだのだ。不安は的中し、世界で最も高度な暗号で書かれたメッセージを解読したのはシカゴ在住の少年、サイモンだったのである。サイモンには解くという意識は無く、単にメッセージが見えてしまうだけだったのだが、NSAのニコラス・クドロー大佐(アレック・ボールドウィン)は、特殊能力を利用する人間が現れるのを恐れ、両親と共にサイモンの抹殺を指示する。
独り生き残ったサイモンは、FBIのアート・ジェフリーズ(ブルース・ウィリス)に護られ、一時は暗殺者から逃れるのだが、クドローはNSA大佐の立場を利用し巧妙な罠を仕掛け、サイモンとアートの抹殺を遂行しようとする。

恐竜は、ラストで登場する。クドローから逃れたサイモンが通う施設の教室にアートが訪ねてくるシーンだ。ディプロドクスだろうか?美しい木製の骨格モデルが映る。
そして、なかなか心を開かなかったサイモンがアートに抱きつく時、彼の背後にブラキオサウルスのデスクトップモデルがあるのだ

恐竜は謎に包まれた未知の生物だった。その謎もまたとんでもない特殊能力を持つ人間によって、解明される日が来るという願いだろうか。ブラキオサウルスは、サイモンの頭の辺りに見え隠れしている……。
謎は解くのではなく、見えるものなのかもしれない。誰にでもパズルの解答が突然閃くように。