Vol.80

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

1995年 / 日本
原題:GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
監督:押井守
原作:士郎正宗
声の出演:田中敦子 / 大塚明夫 / 山寺宏一

西暦2029年。企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなるほど、情報化されていない近未来……。人々は脳に電子デバイス注入し、首に入出力インターフェースを埋め込むことで、思考を外部と直接やりとりできる脳「電脳」を獲得し、体の一部を義体化(サイボーグ化)する事で、その認識・運動能力を飛躍的に拡大していった。

内務省直属の対テロ独立部隊「公安9課」(通称:攻殻機動隊)は、あるテロリストを追っていた。その名を「人形使い」。株価操作、政治工作、電脳倫理侵害……世界を股にかけて情報ネットワークを駆使したテロをしかける超特A級のハッカーだ。
攻殻機動隊のリーダーは、電脳化し完全にサイボーグ化された草薙素子少佐。この事件を機に、彼女は記憶だけを自己の拠り所にするしかない自らの存在を模索し始める。
恐れ、不安、孤独、闇、そしてもしかしたら希望……。
「GHOST IN THE SHELL 」は、草薙素子と情報の海で発生した生命体「人形使い」の融合と進化の物語である。

恐竜は、クライマックスに登場する。
何者かに連れ去られた「人形使い」を追う草薙少佐は、立ちはだかるロボット型戦車と激しい銃撃戦を強いられる。戦車が放つ弾丸が砕く壁に、首長竜だろうか……レリーフが2体確認できる。そして系統樹。

生命体であると名乗ったプログラムである人形使いの言葉に、「私はまだ不完全なものにすぎない。何故なら私のシステムには子孫を残して死を得るという生命の基本システムが無い。コピーでは個性や多様性は生じない。より存在する為に複雑化と多様化を繰り返しつつ、時にそれを捨てる……」
恐竜のことを思いやったヒトは少なくないに違いない。