Vol.81

フィアレス・恐怖の向こう側

1993年 / 米
原題:Fearless
監督:ピーター・ウェアー
キャスト:ジェフ・ブリッジス / イザベラ・ロッセリーニ /
     ロージー・ペレス / 他

凄惨な墜落事故から奇跡的な生還を遂げた独りの男がいた。建築家マックス(ジェフ・ブリッジス)は、事故現場からパニックに見舞われている生存者を導き、世間は彼を救世主として扱った……。
死を超越した(?)彼には恐れるものは無く、重度の飛行機恐怖症、極度の苺アレルギーさえ消え失せ、人格までも変わってしまったかのように、数々の奇行を繰り返すようになった。
同じ事故で赤ん坊を死なせたカーラ(ロージー・ペレズ)は、罪の意識とショックから立ち直れずに暮らしていた。ある日、航空会社から派遣されたセラピストのビル(ジョン・タトゥーロ)は、カーラとマックスを会わせることにした。同じ経験をした二人は理解しあい、カーラの症状も改善の方向に向かうのだが……、奇跡的な生還にマックスは、生の意味、死の意味を自問し続ける、彼が長い旅の末に得た結果は……。

恐竜は、カーラとマックスが入ったおもちゃショップで登場する。ティラノサウルスのスケルトンで、精巧ではないが、大人の背丈と同じくらいある大きなものだ。木製だろうか……。

ラストで、マックスに生きることの素晴らしさを実感させたのは、実は、彼を再び襲った激しい苺アレルギーだった。不慮の飛行機事故も苺アレルギーも死と対峙していることに変わりは無い。彼は飛行機事故で死を超越したかに思えたが、実は全くそうではなかったところに意味があるのではないだろうか……。