Vol.88

運命の女

2002年 / 米
原題:UNFAITHFUL
監督・制作: エイドリアン・ライン
脚本:アルヴィン・サージェント
音楽:ジャン・A・P・カズマレック
キャスト:リチャード・ギア / ダイアン・レイン / オリヴィエ・マルティネス /
     エリック・パー・サリヴァン / チャド・ロウ / 他

恐竜は、オープニングから登場する。
ニューヨークに強風が吹いた一日の始まり、郊外の海辺のまちに住むリッチで、何不自由のない仲睦まじい夫婦と一人息子……平和な朝の風景だ。
テレビの上にブラキオサウルスのフィギュアが映っている。
夫エドワード(リチャード・ギア)は小さいながらも会社の社長、妻コニー(ダイアン・レイン)は専業主婦。息子チャーリー(エリック・パー・サリヴァン)は1週間後、9歳の誕生日をむかえる。
コニーは、強風の中をニューヨーク市内のソーホーにチャーリーの誕生日プレゼントを買いに出かける……。
強い風のニュアンスを現すようにティラノサウルスのバルーン人形が揺れている。コニーはタクシーも拾えず転びながら必至に家へ帰ろうとしていた。

フランス人の青年ポール・マーテル(オリヴィエ・マルティネス)はブック・ディーラー。強風の中を分厚い本を何冊も抱えて歩いていた。 出会うはずの無かった二人の人生が交差してゆく。
そして……エドワードの彼女に対する疑惑が確信に変わった時、衝動的に事件は起こるのだ。

物語に「WINDY CITY」と書かれたオルゴールが出てくる。中にはエドワードがコニーに送ったメッセージが隠されている。
「結婚25周年まで開けないで」と書かれた小さな封筒の中には、チャーリーと3人で撮った写真の裏に「美しい妻へ 君は僕の生きる糧」と記されているのだが……。